| 借入金利子を考慮した割増回収期間法−回収期間法の再検討− | 上總康行 |
Summary 日本企業では,投資経済計算のうち,回収期間法が好んで使われているが,この方法は,理論的には,正味現在価値法や内部利益率法などの割引キャッシュフロー法に劣るとされている。にもかかわらず,日本企業が回収期間法を選好するのは何故か。先行研究を踏まえた上で,その理由を明らかにする。結論として,銀行借入金の利子を考慮した割増回収期間法は,貨幣の時間価値を考慮した投資経済計算の1つであり,広義に解釈すれば,割引キャッシュフロー法の一種といえる。このため,日本企業は回収期間法を選好していた。 Key Words @投資計画 A投資経済計算 B現在価値 C借入金利子 D割増回収期間法 E割引キャッシュフロー法 F日本企業 Gメインバンク制 |
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| 管理会計におけるマテリアルフローコスト会計の位置付け | 中嶌道靖・國部克彦 |
Summary 環境管理会計手法であるマテリアルフローコスト会計の日本企業への導入実験を通して,同手法が廃棄物を削減するための製造工程の改善情報を提供するだけでなく,リサイクル工程を含む製造工程全体の経済評価や製造方法変革のための投資意思決定情報までも提供する管理会計手法として拡張され得る可能性について論ずる。 Key Words @環境経営 A環境会計 B環境管理会計 C管理会計 D原価計算 Eマテリアルフローコスト会計 Fサプライチェーン |
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| マッキンゼー『予算統制』におけるcontrol思考 | 北村浩一 |
Summary マッキンゼーの『予算統制』(Mckinsey,1922)を総括的な視点から検討する際には,彼がbudgetary controlをplanningと同等関係に置いていることが注目される。この関係はbudgetary controlをplanningと対立関係に置く伝統的な考え方とは対照的であり,マッキンゼー独自の位置づけである。そこで本稿は『予算統制』で展開されているbudgetary controlとplanningとの同等関係を,その背景にあるマッキンゼーのcontrol思考の析出を通じて解明するものである。 Key words @budgetary controlとplanningの関係 Acontrol思考 B経営者による統制の集中化 C職能部門別組織の形成 D調整問題 E協調 F相互関連性の考慮 G見積情報の利用 |
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| 組織学習活動を促進する管理会計システムの設計 | 渡邊俊輔・伊藤克容 |
Summary 1980年代から1990年代にかけて米国において突如として脚光浴びた研究分野に組織学習論がある。本稿では,組織学習論でおこなわれた議論を整理することによって,管理会計システムを設計する際にあらたにどのような問題を考慮しなければならなくなったか,言い換えれば,組織学習という時代状況の要請に対して管理会計システムにどのような貢献が期待されているかについて考察・検討する。 Key Words @組織学習 A組織学習論の3系統 B2つの経営問題 C組織ルーチン Dフラット化組織 Eバザール・モデル F伽藍モデル G漸進的組織学習 H構造的組織学習 |
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| 組織間管理会計の研究課題とその意義 −組織間関係における財務情報・非財務情報の併用− |
加登 豊・清水信匡・ 坂口順也・河合隆治 |
Summary 本論文では,組織間関係におけるサプライヤーの選択・モニタリング問題について管理会計および関連領域に関する既存研究の整理を行う。これらの整理を踏まえ,組織間関係における財務情報と非財務情報の利用についての経験的な証拠の獲得が当該分野を解明する一つの方法であることを示唆する。最後に,今後の研究方向性を明示するため,現在実施を計画している質問票調査に含まれる質問項目リストを掲載する。 Key Words @組織間関係 Aバイヤー・サプライヤー関係 B長期的取引 C財務情報 D非財務情報 E「探索的」アプローチ Fサプライヤー選択 Gサプライヤーのモニタリング |
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| BSCソフトの必要性 | 伊藤和憲 ・小酒井正和 |
Summary 本稿では,なぜBSCの導入・実施にBSCソフトが必要かを検討し,導入すべきBSCソフトを提案する。まず,実態調査によりBSCソフトの導入目的を検討する。このBSCソフトの導入目的は,実際には企業のBSCに対する成熟度によって異なるはずである。そこで,企業のBSC成熟度とBSCソフトの導入目的により,BSCソフトの導入のあり方を提案する。 Key Words @バランスト・スコアカード(BSC) ABSCソフト B戦略実行 C業績評価 D経営品質 Eコミュニケーション Fデータ一元管理 Gデータ再利用 HBSC展開モデル |
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| 管理会計担当者の役割、知識、経験 | 福田 淳児 |
Summary 管理会計担当者の経験,知識,パフォーマンスの関係について近年アメリカ企業を対象とした研究が蓄積されつつある。本稿では,我が国企業の管理会計担当者へのインタビュー調査を踏まえ,我が国企業における管理会計担当者が職務遂行上,重要であると知覚している知識,またそれが蓄積されたプロセスについて明らかにする。 Key Words @経験 A知識 B役割 C管理会計担当者 Dインタビュー調査 |
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| 管理会計情報の有用性とミニ・プロフィットセンター −N社の事例による考察− |
岡田 真 |
Summary ジョンソン・キャプラン『レレバンス・ロスト』で指摘され,現場の実務においても問題視されることの多い管理会計の有用性の喪失に対し,ミニ・プロフィットセンターの事例研究を基に,業績管理会計情報が,企業経営にとって有用であるための諸要件を提示したい。 Key Words @分社 Aミニ・プロフィットセンター B責任と権限 C公平な評価 Dエンパワメント Eオープンブック |
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| ハイテク・ベンチャー企業の人材育成 − マネジメント・コントロールの新しい課題 − |
山田伊知郎 |
Summary ハイテク・ベンチャー企業においては,@どのような技術・知識・能力が必要とされるのかAどのような教育や学習を行うのが効果的であるのかを明らかにしたいと考えた。イノベーションおよび人材開発の既存研究を整理し,ケース研究を行った。その結果,今後研究の対象とすべきマネジメント・コントロールの課題を提示した。 Key Words @イノベーション A研究開発型企業 Bハイテク・ベンチャー企業 Cマネジメント・コントロール D人材開発 Eケース研究 F感性 |
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| ABCシステムとTOC の関係性 ―文献研究を基礎として― | 岩田弘尚 |
Summary 本稿では,ABCシステムとTOCの関係について,文献研究を通じて考察する。具体的には,両者の対立の構図を明らかにした上で,既存研究を(1)時間軸による調和を志向するグループと(2)特定目的ためにシステムの統合を志向するグループとに整理し,得られた洞察に基づいてABCシステムとTOCの統合可能性を検討する。 Key Words @ABCシステム ATOC B関係 C対立 D統合 E文献研究 |
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