| 「公」の行動と原価計算基準の役割 | 東海幹夫 |
Summary 「公」の行動は,事前及び事後におけるコストの測定を重視し,そのための適切な原価計算の基準を必要としている。わが国の『原価計算基準』は,昭和30年代の社会・経済環境を前提としたもので、様々な観点からその改訂が望まれている。本論においては、「公」の行動の仕組みと現代的な環境をしっかりと見据えて,あるべき原価計算基準の役割について論及する。 Key Words @「公」の行動とコストの基底 A公共工事と防衛調達 B公共料金の設定 C会計分離政策 D総括原価主義 EABC(活動基準原価計算) F長期増分原価方式 G事前原価と事後原価 | |
| 経営環境の変化と『原価計算基準』 −Activity-Based CostingとProzesskostenrechnungとの比較研究− |
森本和義 |
Summary 本稿では,近年の経営環境の変化に伴って出現してきたABCとドイツのプロセス原価計算に関連づけて,1962年(昭和37年)に制定されたわが国の『原価計算基準』の再検討を行っている。とりわけ,ABCの発想をドイツの企業実務に導入したプロセス原価計算の提唱者に学びながら,『原価計算基準』の在り方を模索している。 Key Words @『原価計算基準』 AABC B第2世代ABC Cプロセス原価計算 D原価部門別計算の重要性 E重層的計算構造 F販売費および一般管理費 | |
| 経営環境の変化と「原価計算基準」 −「原価計算基準」改訂の論点− |
川野克典 |
Summary 「原価計算基準」が日本の原価計算の発展において果たした役割は非常に大きいものがある。しかし,制定から40年以上が経過し,実務との間に乖離が生じるだけでなく,実務の妨げとなる事例も生じている。筆者は実務面から「原価計算基準」の問題点を明らかにした上で,日本企業の競争力強化の観点から,最新の原価計算方法を取り入れた新「原価計算基準」の制定を提言する。 Key Words @「原価計算基準」が果たした役割 A原価計算/原価管理の二極分化 B戦略的コストマネジメント C実務と「原価計算基準」との乖離 D「原価計算基準」見直しの際の留意点 | |
| 韓国におけるABC導入の変遷と新たな動向 | 松島桂樹・金 承子 |
Summary 韓国では,1997年のIMF危機によってABCシステムの導入が開始された。そして,近年では,業績評価,BSC,などの多角的な経営革新プログラムの推進とともに,ABCシステムの導入が促進されている。本論文では,韓国でのABC導入の歴史を検討し,日本との比較を通じてグローバル環境下における会計手法移転の諸要因について述べる。 Key Words @ABC AABM BERP C会計手法移転 Dリエンジニアリング Eグローバリゼーション FBSC | |
| ABC/ABMの実施要件とABCシステムの変容 −情報システム導入モデルに関する考察− |
小酒井正和 |
Summary ABC/ABMのための情報システムは3種に分類できる。調査の結果,それらABCシステムの形態は,導入・実施が進められるうちに変容されていくこともあることが観察された。それについて,@コスト・ベネフィットによるトレードオフ,AABC/ABMの実施要件の相違という2つアプローチにて考察を加える。 Key Words @ABC/ABM AABCの実施 BABCシステム C原価計算目的 DIT EERPパッケージ F情報 Gシステム | |
| ABC情報の活用動機づけに対する組織文化の影響メカニズム | 真部典久 |
Summary ABC導入の成否はABC情報の活用に対する組織成員の動機づけにより左右されうる。本稿では,かかる動機づけに影響を及ぼしうる要因として企業の組織文化を想定し,その影響メカニズムの解明を試みている。その結果,ABCの諸特性が,組織文化から規定されつつ,組織成員の動機づけの質を決定づけうる,ということが明らかにされている。 Key Words @ABC導入研究 AABCの特性 B活用動機づけ特性 C組織文化 D外発的動機づけ E内発的動機づけ F自己決定感 G有能感 H関係性(他者受容感) IABC情報の解釈的意味 | |
| ABC/ABM導入プロセスにおけるアクティビティ・コスト情報の役割 | 福田直樹 |
Summary 本稿の目的は,ABC/ABMの導入プロセスで導入目的が導入対象部門の人々と共有化されるまでにアクティビティ・コスト情報がどのような役割を果たしているのかという研究課題を明らかにすることである。その際,情報共有化という分析視角から,インターラクティブ・コントロールの枠組みを援用することで検討を行っていく。 Key Words @アクティビティ・コスト情報 Aインターラクティブ・コントロール Bインターラクション C情報共有化 D導入プロセス EABC/ABM Fケース・スタディ G導入研究 | |
| Cooper and Slagmulder (2002)における原価企画研究の特徴 −日本での理解との対比の視点から− |
田坂 公 |
Summary 昨今,原価企画は,欧米においても注目を集めるようになってきている。では原価企画は欧米人にどのように理解されて,欧米人はどのような概念のもとに,原価企画を構築しようとしているのであろうか。この点を検証する1つのアプローチとして,本論文では,Cooper and Slagmulder(2002a, b, c)に焦点を当てて考察していく。 Key Words @原価企画 ACooper and Slagmulder B原価企画のトライアングル C原価企画の中心概念 D戦略的コスト・マネジメント | |
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