日本原価計算研究学会第25回全国大会       1999年10月1日・山口大学

報告要旨

 

ABCM実施のためのツールと手法

飯塚勲(福山平成大学)

経済学部C−201 15:45〜16:25

 

はじめに

IMAは1993年のSMANo.4T、1998年9月のSMANo.4CCに続いて、1998年11月にはSMANo.4EEとして実務指針「ABC/ABM実施のためのツールと手法」を公表している。本実務指針は表題に「ABC/ABM実施のためのツールと手法」と書き、本文中では「ABCM実施成功に必要なコアのツールと手法」と書き、しかもABCMをActivity-Based Cost Managementの頭字語として用いている。ABC/ABMとABCMが異なる概念であれば、「ABC/ABM実施」と「ABCM実施」は範囲を異にすることになるが、本実務指針はABC/ABM(原価データおよび原価以外のデータの利用)よりもABCM(原価データの利用)に重点をおくという意味に理解しておく。

 本報告ではSMANo.4EEおよびその他の文献を参考にして、ABCM実施のためのツールと手法の必要性、ABCMの概念、ABCM実施の諸段階、およびABCM実施の各段階で必要なツールと手法を検討してみる。

 

1.ABCM実施のためのツールと手法の必要性

 

2.ABCMの定義

 

3.ABCM実施の諸段階

 

4.ABCM実施の各段階で必要なツールと手法

(1)概念設計段階で必要なツールと手法

1.プロジェクトの計画設定

2.財務資源と業務資源の決定

3.活動とプロセスの確定

4.原価モデルの概念設計の開発

(2)実施段階で必要なツールと手法

5.原価モデルの実施と適正化

6.新しい情報の解釈

7.継続的なシステム要求の確保

 

おわりに

 

[参考文献]

1.SMA No.4EE, Tools and Techniques for Implementing ABC/ABM, 1998。

2.拙稿、ABCM実施のためのツールと手法(福山大学経済学論集、近刊)。

3.Cokins, Activity-Based Cost Management:Making It Work, 1996。

4.Player and Gibson, Activity-Based Management in Wholesale Distribution, 1997。

5.Player and Keys, Activity-Based Management, 1995。